現在、ITの世界では「自動化」の時代に入っています。
ツールを用いて作業効率化できる業務の種類としてはどんなことがあるでしょうか。
大きくは「人の手で毎日のように繰り返し行っている作業」全般が該当します。
この作業をより正確にスピーディーに行えれば生産性の向上が見込めますし、そのぶん時間短縮も期待できますよね。
RPAによる事務作業の自動化
単純な事務作業の中にそういった業務は非常に多いのではないでしょうか。
自動化の代表格としてRPAがあります。
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)はPC上のアプリケーションソフトウェアは「誰がやっても同じ結果が出るように処理を行う」作業が得意です。
そのため定型的なデータを扱う事務作業はまさにロボットに任せられる大本命と言えるでしょう。
他にもデータの入力や検索といった機能があるので、それらの操作を人がやるよりも素早く簡単に終わらせることができます。
また、人間が行う場合どうしてもミスが発生する場合がありましたが、それを未然に防ぐことができますからね。
P C上で動くため外出先での利用も可能です。場所を選ばず、誰でも利用できるのです。
事務作業以外では、日々の売上管理などの財務情報の管理などにも向いています。
特に中小企業にとってIT化が遅れている分野ではRPAの導入は大きなコストダウンになるかもしれません。
ウェブクローラー・スクレイピングによる自動化
ウェブ上に存在する商品の価格やニュースなどを自動で収集したいと思ったことはないでしょうか。その問題はウェブクローラー・スクレイピングというものが解決してくれます。
この2つは共に、インターネット上で公開されている様々な情報を収集してまとめることができるソフトウェアのことを指します。
RPAと同様に業務を自動化するツールの一つですが、「ウェブからの情報収集に特化している」という点に大きな違いがあります。
ウェブクローラー・スクレイピングツールの一例
機械学習などAIによる自動化
機械学習などAIによる自動化は業務改革とも言える効果をもたらしてくれる可能性があります。
従来は情報の仕分けはデータとして定量的に判別できるものに限られており、それはRPAも同様でした。
対してAIは「この画像には犬が写っているか」といったあいまいな条件の判断もAIを学習させることで可能となります。
この技術によってGoogle Photoのような写真ストレージが勝手に写ってるものにタグ付けをしてくれたり、実業務の世界では野菜や魚といった食品の仕分けに活用するといったことが行われており、非常に多くの可能性を秘めています。
ただしAIはまだまだ発展途上の技術であり、誤作動が起こる可能性も否めません。
そのため高度な自動処理については慎重に考えるべきですし、導入を検討する際にはしっかりとした技術支援を受けることができる環境を整えておくことも大切になります。
自動化ツールが苦手な分野
機械が人間の代わりに様々な仕事を代行してくれるようになったことですが、まだまだ万能ではありません。
たとえば単純労働の多くはA Iに置き換えられることになってきていますが、「判断」「決定」「指示」という部分はまだまだ人間が担うことが必要とされています。
これは今後の課題となるところでもありましょう。